縄文人と弥生人


 その昔、日本には縄文系とよばれる人たちが住んでた。そこへ稲作技術を持った弥生人

が大陸から渡来して、わずか数百年の間に多数を占めるようになった。九州から広がった

弥生人が東北北部まで進出したんはこれまで8世紀末以降とされてたけど、約2000年前、

弥生時代中期には到達してたらしい。宮城県の里浜貝塚から見つかった人骨の歯を調べて

分かったらしい。これが事実やったら、渡来系弥生人はかなり早い時期に勢力を拡大して、

定着してたことになる。なんで歯を調べれば分かるんかというと、縄文系に比べ、渡来系弥生人

は歯が大きくて、前歯の裏がシャベルのようにくぼんでいるからやって。 この違い、現代の

日本人にもあるらしいで。東大に保管されとる戦前からの日本人60体の歯を調べたら、縄文系

の人が3割、渡来系の人が7割やったとか。 舌の先で前歯の後ろを触ってみて。